日EU産業協力推進事業の一環として、下記のプログラムをアイルランド政府商務庁と共催しました。
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デジタル時代におけるリーン・マネジメント(エンタープライズ・エクセレンス・アイルランド2018)
2018年5月23日(水)
アイルランド、ダブリン
アイルランド政府商務庁(Enterprise Ireland)、アイルランド政府産業開発庁(IDA Ireland)、日欧産業協力センター
北海道とほぼ同じ面積、人口480万人の小さな国であるアイルランドは、ビジネスがしやすい環境、オープンでチャレンジ精神にあふれる国民性、英語が母国語などの強みを持っています。厳しいグローバル競争にあらゆる産業セクターがさらされる今日、アイルランド政府は、より多くの産業セクターの中で競争力の高い企業が育つように、経営戦略「リーン・マネジメント(リーン:LEAN)」の力に着目し、リーンに取り組む自国企業の支援を進めています。このような政府の意欲的なリーン・マネジメント支援制度や、企業努力の結果、目覚しい成長を遂げる企業が数多く存在するアイルランドでは、リーンに取り組む企業の成功事例を国内外から集めた「エンタープライズ・エクセレンス・アイルランド(Enterprise Excellence Ireland)」と題する会合が毎年開催され、参加企業幹部の経験からお互いに学び合う機会を提供しています。
今年の同会合(5月23日・ダブリン)では、従来のリーン実践事例だけでなく、「デジタル時代におけるリーン・マネジメントの可能性」にも着目し、特に日本企業の事例を紹介するセッションが設けられました。
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日欧産業協力センターでは、1997年より20年に渡り、日本の製造業が生み出した生産・品質管理の手法(カイゼン、リーン生産方式、等)を学びたい欧州の製造業幹部を対象に、研修を開催して参りました。研修では、日本をリードする製造企業の訪問や、トヨタOBから手ほどきを受けながら実施するワークショップを通して、継続的な改善とモチベーション向上のための人事制度、また各企業の優れた製造方法・品質基準達成のための企業努力などを学び取る機会を提供しております。参加者は各々が抱える自社の問題をこの研修を通して学び、各国へ持ち帰って自社の発展に生かしております。これまで日本では40回以上にわたり同研修を実施しておりますが、近年では、日本から学んだ手法を自社で実践している欧州企業が、他の欧州企業に自らの現場や手法を見せ、欧州企業同士が学び合うプログラムも実施しており大変人気のあるプログラムのひとつとなっております。