概要
本セミナーでは、欧州および日本における知的財産関連法の最新動向を取り上げ、欧州ならびに日本の専門家が、事業活動に密接に関わる以下のトピックの最新情報をお伝えします:
a) 欧州単一特許は、いくつかのヨーロッパ加盟国で様々な法律上の問題を抱えつつも最終段階に近づいてきています。準備段階の最新情報、制度の現状、および暫定的な適用段階が開始してから取るべき第一歩についてご説明します。
b) 人工知能(AI)のブームに伴い、創作者、発明者が人間ではない創作活動や発明がこれから増えていくでしょう。今では、コンピュータのアルゴリズムや学習装置が創作性、発明性の新たな源泉になっています。AIが生みだした結果物は、日本ならびに欧州では、著作権、特許権として法的に保護されるのでしょうか?また、これらの権利は誰に帰属することになるのでしょうか?AIと著作権、AIと特許という2つの側面からこのテーマを取り上げます。
c) 欧州では、核酸、遺伝子、タンパク質、生物のような、急成長を遂げているライフサイエンス/バイオテクノロジー発明の分野で特有の問題が生じており、法律的な規定によって特許可能な対象が制限されることがあります。EU法との関連におけるバイオテクノロジーに関するEPCの解釈について解説します。
プログラム
14:00-14:05
開会の辞
駐日欧州連合代表部通商・経済部一等書記官 ガブリエレ・ロ・モナコ氏
14:05-14:30
「欧州単一特許制度の最新情報」
講師:プロイ・ボーリック&パートナー法律事務所弁護士 クリスチャン・カウ博士
14:30-15:10
「人工知能の応用と、日本・欧州における知的財産関連法からみた側面」 第I部:著作権 講師:プロイ・ボーリック&パートナー法律事務所弁護士 アクセル・オルデコプ博士、
ゾンデルホフ&アインゼル法律特許事務所弁護士 根本鮎子氏、 ゾンデルホフ&アインゼル法律特許事務所外国法弁護士 グラント・田辺氏
15:10-15:20
「AIと音楽家とのコラボにより制作された楽曲の実演」
講師:東京都市大学メディア情報学部情報システム学科教授 大谷紀子博士
15:20-15:40
コーヒーブレイク
15:40-16:20
「人工知能の応用と、日本・欧州における知的財産関連法からみた側面」 第II部:特許 講師:プリューファー&パートナー知財法律事務所弁理士 クリスチャン・アインゼル博士、
ゾンデルホフ&アインゼル法律特許事務所弁理士 フェリックス・R・アインゼル氏
16:20-17:00
「ライフサイエンス/バイオテクノロジー分野における欧州特許庁の最近のプラクティス」 講師:プリューファー&パートナー知財法律事務所弁理士 ドロテア・ホーファー博士
17:00-17:20
AIおよびライフサイエンス/バイオテクノロジー分野における特許の保護:米国法の観点から 講師:ワシントン大学ロースクール教授、慶応義塾大学大学院法務研究科教授、シードIP 事務所顧問弁護士 竹中俊子氏
17:20-17:30
質疑応答
17:30-17:55
パネルディスカッション
モデレーター:日欧産業協力センター 日本技術移転ヘルプデスク プロジェクトマネージャー ルカ・エスコフィエ氏
*パネリストは講師の中から選出。
17:55-18:00
閉会の辞
日欧産業協力センター 日本技術移転ヘルプデスク プロジェクトマネージャー ルカ・エスコフィエ氏
18:00-19:00
懇親会