概要
欧州では目下「欧州単一特許」の導入が大きな期待と共に進行中です。欧州で多数の特許出願を行っている日本企業には、どのような影響を与えるのでしょうか?
日本では未だ検討中ですが、欧州では被疑侵害者であるという前提に基づいて、他人の知的財産権を侵害していると思われる装置や方法の査察を請求することができます。この査察請求権は、欧州において侵害訴訟のための証拠収集の手段として重要な役割を担っています。
欧州議会・理事会は今年6月、未公開のノウハウおよびビジネス情報(営業秘密)の不法な取得、使用および開示に対する保護に関する指令(EU)2016/943を採択しました。その目的は、EU加盟各国の法を調和化することです。日本の法律による営業秘密の保護と比較して、どのような共通点および相違点があるのでしょうか?
職務発明は、特にR&D施設が存在する国々で重要な役割を果たしています。多くの日本企業がドイツで研究開発を行っているため、ドイツの従業者発明法、これに対応する日本法の概要および日本における発明者の状況は重要なトピックとなっています。本セミナーでは、EUと日本における知的財産について、上記の動きを中心に、日本と欧州の専門家がご説明します。セミナー終了後には、参加者の皆様の交流促進を目的とした懇親会もございます。是非この機会にセミナーにご参加ください。
プログラム
14:00-14:05 開会の辞
駐日欧州連合代表部 通商・経済部 一等書記官 ガブリエレ・ロ・モナコ氏
14:05-14:35 「欧州単一特許制度の現在の状況」
講師:プロイ・ボーリッグ法律事務所弁護士 クリスチャン・カウ博士
14:35-15:05 「ドイツおよびフランスにおける査察請求権」
講師:プロイ・ボーリッグ法律事務所弁護士 アクセル・オルデコプ博士
15:05-15:15 質疑応答
15:15-15:30 コーヒーブレイク
15:30-16:20 「営業秘密の保護に関するEU指令」と「日本の営業秘密規定」
講師:プロイ・ボーリッグ法律事務所弁護士 アクセル・オルデコプ博士、
およびゾンデルホフ&アインゼル法律特許事務所弁護士 松永章吾氏
16:20-17:10 「ドイツ および日本における職務発明」
講師:プロイ・ボーリッグ法律事務所弁護士 クリスチャン・カウ博士、
およびゾンデルホフ&アインゼル法律特許事務所弁理士 森田拓氏
17:10-17:20 質疑応答
17:20-17:55 パネルディスカッションおよび質疑応答
モデレーター: 日欧産業協力センター 日本技術移転ヘルプデスク
プロジェクトマネージャー ルカ・エスコフィエ氏
パネリスト: プロイ・ボーリッグ法律事務所弁護士クリスチャン・カウ博士、プロイ・ボーリッグ法律事務所弁護士アクセル・オルデコプ博士、ゾンデルホフ&アインゼル法律特許事務所弁護士松永章吾氏、ゾンデルホフ&アインゼル法律特許事務所弁理士森田拓氏
17:55-18:00 閉会の辞 日欧産業協力センター 日本技術移転ヘルプデスク
プロジェクトマネージャー ルカ・エスコフィエ氏
18:00-19:00 懇親会