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日欧の長期的気候変動戦略

January 17 2019

概要:
2015年に採択されたパリ条約は、低炭素かつ気候変動に対応した経済体制に移行するためのグローバルな枠組みとなっています。同条約は、経済発展と雇用創出を図りつつ、経済の仕組みを変えることにより温室効果ガスの排出を削減する機会を提供するものです。
パリ条約は、すべての締約国に対し、2020年までに長期的な温室効果ガス対策戦略の立案を求めており、欧州委員会は11月28日にEUの戦略に関する提案をおこなったばかりです。同提案は、2050年までに近代的で競争力を持ち気候変動に影響を及ぼさない経済を実現するためのビジョンを示しています。同様に日本でも、今世紀半ばまでの長期的な気候変動戦略が検討されています。
日本とEUは、共に進んだ産業構造の市場経済体制を持ち、脱炭素化において似たようなチャンスと課題に直面しています。双方とも、それぞれの産業の競争力を維持したいと考えており、技術革新の役割と新技術活用の必要性を強調しています。日本は2019年にG20の議長を務めることになっており、その間に気候変動への対策行動を促進することが出来る立場にあります。
本セミナーでは、日欧の政策当局者がそれぞれの長期的な気候変動政策ビジョンを紹介し、経済の脱炭素化に伴う機会と課題について討議します。また、ビジネス界の代表、この分野の専門家には、パネルディスカッションにおいて、脱炭素化によるビジネスチャンスについての見解を明らかにしていただきます。

プログラム(案):

14:00 開会挨拶
駐日欧州連合代表部大使パトリシア・フロア氏

14:05 欧州委員会の長期戦略ビジョン
欧州委員会エネルギー総局エネルギー政策局長 メーガン・リチャーズ氏
欧州委員会気候行動総局戦略・経済分析課長 トム・ファン・イールランド氏

14:35 国際的状況から見た日本の長期的気候変動政策
外務省国際協力局気候変動課長 孫崎馨氏

14:50 成長戦略としての長期戦略
経済産業省産業技術環境局地球環境対策室長 高栁大輔氏

15:05 脱炭素社会の構築に向けた日本の気候戦略
環境省大臣官房審議官 小野洋氏

15:20 質疑応答

15:35 コーヒーブレーク

15.55 討議: 脱炭素化における課題への取組みと ビジネスチャンス
モデレーター:地球環境戦略研究機関(IGES) 気候変動とエネルギー領域ディレクター 水野勇史氏
パネリスト:
ヴェオリアジェネッツ(株)副社長 本田大作氏

(株)LIXIL品質・EHS本部EHS推進部部長/日本気候リーダーズ・パートナーシップ(Japan-CLP)共同代表 川上敏弘氏

CDPジャパンディレクター 森澤充世氏

三菱電機(株)環境推進本部本部長 中野博文氏

自然エネルギー財団常務理事 大野輝之氏

東京大学国際高等研究所(UTIAS)サステイナビリティ学連携研究機構(IR3S)教授 高村ゆかり氏

17:00 閉会挨拶
日欧産業協力センターEU側事務局長フィリップ・ド・タクシー・デュ・ポエット氏

17:10 ネットワーキング・レセプション

駐日欧州連合代表部(〒106-0047 東京都港区南麻布4-6-28 ヨーロッパハウス)
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