概要
ワインはユニークな商品であり、ぶどうの育成から瓶詰めにいたる生産過程は困難の多いビジネスです。景気の動向、気候に左右されるほか、瓶詰めから販売までの期間が長いため、品質を向上させることができる反面、コスト管理が課題となっています。
世界的な競争が厳しいにもかかわらず、市場への新規参入が続いており、日本も例外ではありません。最近の「日本ワイン」というコンセプトの導入は日本のワインのイメージを向上させようという試みであり、日本のワインの定義を国際的なワインの定義に近づけるものです。ワイン業界の成長をサポートするために、日本のワインのルールはどういう方向に進むべきなのでしょうか?またEUはどのようにワイン業界を奨励し、成長させているのでしょうか?政府の政策は業界の繁栄をどのようにサポートできるのでしょうか?
本セミナーは、専門家のプレゼンテーションや成功事例の紹介を通し、これらの問題に焦点をあてるもので、約80名の政府関係機関、ワイン業界の専門家の方々に参加いただきました。
プログラム
14:30-14:40 | 開会の辞:ヴィオレル・イスティチョアイア=ブドゥラ 駐日欧州連合大使 |
14:40-15:00 | プレゼンテーション:「日本のワイン用ぶどうの生産の現状と政府の生産者に対する支援について」 新田直人氏(農林水産省関東農政局企画官) |
15:00-15:45 | プレゼンテーション:「EUのワイン政策、生産、そしてワインの地理的表示」 ルディ・ファン=デル=スタッペン氏(欧州委員会農業総局C2課、課長補佐) |
15:45-16:05 | プレゼンテーション:「日本産酒類の振興等の取組について―ワインの表示ルール の策定と地理的表示制度の改正―」 飯島隆氏(国税庁酒税課課長補佐) |
16:05-16:15 | 休憩 |
16:15-17:45 | パネルディスカッション:競争力のあるワインセクターの構築 ワインセクターの経済的価値は重要であり、政府の関心事項です。しかし、政策担当者はどのように業界の必要性に対応すればいいのでしょうか?そして、ワインセクターに付加価値をもたらすには何がもとめられるのでしょうか?これらの事項で協力する余地はあるのでしょうか? |
モデレーター:高橋悌二氏(国際ワイン法学会理事) | |
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17:45-17:55 | 閉会の辞:シルヴィウ・ジョラ氏(日欧産業協力センター事務局長) |